日本工業規格JISB2207-1995全面形ガスケットを用いるアルミニウム合金製全面座管フランジの計算基準Basisforcalculationofaluminiumalloypipeflangeswithfullfacegasket1.適用範囲この規格は,アルミニウム及びアルミニウム合金製の全面形ガスケットを用いるボルト締め円形管フランジ(以下,フランジという。)の応力計算基準,内圧作用時にガスケット面に働く合計荷重(以下,ガスケット反力という。)の計算基準及び設計圧力における所要フランジ板厚の計算基準について規定する。備考1.この規格において,計算に用いる荷重は,ガスケットを締め付けるとき及び内圧力が加わったときにフランジに作用する荷重であり,次に示す荷重は,考慮に入れない。(1)フランジを据え付けるときに働く強制力。(2)使用中に接続する配管系から伝えられる外力。(3)使用中にフランジ内部に生じる熱応力。(4)使用中にフランジとボルトとの間の熱膨張差によって生じる応力。2.この規格は,ガスケット締付時及び内圧作用時のいずれの場合でも,ボルト穴中心円の外側でガスケットが一対のフランジ面によって圧縮されている場合にだけ適用できる。したがって,全面座フランジであっても,ボルト穴中心円の外側のガスケットが圧縮されていないか,又はフランジ面と接していない場合には,JISB2206によるのがよい。3.この規格は,内径,外径及びボルト穴中心円の直径が同一寸法をもつものであれば,材質及び板厚のいかなる組合せのフランジについても使用できる。4.この規格の引用規格を,次に示す。JISB2206アルミニウム合金製管フランジの計算基準JISB2241アルミニウム合金製管フランジの基準寸法5.この規格の中で{}を付けて示してある単位,数値及び計算式は,従来単位によるものであって,参考として併記したものである。2.記号この規格で用いる記号は,次による。A:フランジの外径(mm)Ab:n(π/4)db2,実際に使用するボルトの総有効断面積(mm2)B:フランジの内径(mm)B1:2(Dg3-B3)/3(Dg2-B2),フランジ内径とガスケット内径との間のリング状部分に加わる内圧力による荷重の作用位置径(mm)もし,Dg=Bならば,B1=Bとする。2B2207-1995bn:(A-Dg)/2,ガスケットの幅(mm)C:ボルト穴の中心円の直径(mm)C0:(A+B)/2,フランジリング図心の直径(mm)Dg:ガスケットの内径(mm)db:ボルトのねじ部の谷の径と軸部の径の最小部のいずれか小さい方の径(mm)dB:フランジ...