日本工業規格JISB2205-1991管フランジの計算基準Basisforcalculationofpipeflanges1.適用範囲この規格は,リングガスケットを用いるボルト締め管フランジ(以下,フランジという。)の応力計算基準について規定する。なお,全面形ガスケットを用いる全面座フランジの計算基準を参考1に,金属面接触フランジの計算基準を参考2に示す。備考1.この規格に定める計算基準は,ガスケット締付時及び使用状態(加圧状態。以下,同じ。)という二つの独立した仮想段階を想定し,各々の段階においてフランジに発生する応力を計算し,評価するときに用いるものである。したがって,ここで計算に使われる荷重は,ボルトを締め付けるとき及び内圧力又は外圧力が加わったときにフランジに作用する荷重であり,次に示すような荷重は考慮していない。(1)フランジを据え付けるときに働く無理な強制力(2)使用中に,接続する配管系から伝えられる外力(3)使用中にフランジ内部に生じる熱応力(4)使用中に,フランジとボルトとの間の熱膨張差によって生じる応力2.この規格は,ガスケット締付時及び使用状態のいずれの場合においても,ボルト穴の中心円の外側でフランジ面どうしが接触する場合には適用できない。3.この規格の中で{}を付けて示してある単位,数値及び計算式は,従来単位によるものであって,参考として示したものである。2.記号この規格で用いる記号は,次による。A:フランジの外径(mm)。ただし,ボルト穴をフランジの外径まで切り欠いた場合は,切欠きの内接円の直径とする。Ab:24bdnπ,実際に使用するボルトの総有効断面積(mm2)Am:ボルトの所要総有効断面積(mm2)で,Am1,Am2のうちの大きい方の値Am1:使用状態でのボルトの所要総有効断面積(mm2)Am2:ガスケット締付時のボルトの所要総有効断面積(mm2)B:フランジの内径(mm)。ただし,ハブの軸方向応力σHの計算式において,Bが20g1より小さいときは,Bの代わりにB1を用いることができる。B1:B+g0(mm)(f≧1のときの一体形フランジの場合)B1:B+g1(mm)(ルーズ形フランジ又はf<1のときの一体形フランジの場合。ただし,fの最小値は1である。)2B2205-1991b:ガスケット座の有効幅(mm)で,次による。b0≦6.35mmのときb=b0b0>6.35mmのとき052.2bb=b0:ガスケット座の基本幅(mm)で,付表2による。C:ボルト穴の中心円の直径(mm)c:最小溶接寸法のための基本寸法(mm)で,tn又はtIのうちのいずれか...